鶴岡公園は酒井家が納めていた鶴ヶ岡城址でもあり、正面広場には旧大手門付近の掘割があったことが想定されていたことから、古図と周囲の発掘調査から想定される掘割の位置を特定し、歴史的痕跡の表現として法面やデッキなどをデザインした.
あわせて現代的な公園ニーズに適合した活用も視野に入れるため、市民ワークショップを行い、幅広い意見を集約した設えとなっている.
鶴岡公園周辺道路は、沿道に立地する高校生の通学の安全性の確保と観光資源としての鶴岡公園のポテンシャルを持つ道路であるが、朝夕の通過交通が多いという課題を抱えていた.そこで歩道空間を堀側に確保し、景観色舗装を施すことで歩行者の安全性を確保するとともに、歴史的風致に調和する街路空間を目指した.