敷地の奥に新たに建設された体育館の前庭として、また学園の新たな顔としてこの場所は計画された.
約2mの高低差を活かしながら、校舎や体育館への動線と滞留空間が連続的な流れを生み出すよう配置した. 空間構成としては、大きな弧を描くような屋根を持つ体育館と呼応するようキャノピーや土留め等の外部空間の要素もデザインし、おおらかな曲線を中心としたランドスケープデザインとした.
滞留空間には熱を持ちにくい特殊な塗装のオリジナルスツールを配置し、既存の樹木や石組を再利用することで、従前の記憶を継承していくような場づくりを目指した.
現在はコロナ禍の影響により利用が限定されているが、これから学生たちの日常的な憩いの場となることを祈っている.
【愛知県建築士事務所協会 愛知建築賞 奨励賞】