本事業は、都立公園として初めて都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)を活用し、新たな公園の整備・管理運営を行うものである.
「世界に誇れる、東京という都市の“レガシー”となる公園を創り、責任を持って持続的に運営、希望と誇りと共に次世代へ継承」を事業コンセプトに、オットー・デザインは100年の杜を目指す「誇りの杜」のコンセプトメイキングを主に担った.
誇りの杜は、最初から完成された杜の姿を見せるのではなく、神宮外苑の杜として、苗木から育てていくエリアと成木を植えるエリアをゾーニングし、時間をかけて杜の重心が移動していく“フォレストコア”という概念をコンセプトとしている.
10年・20年後には、杜は今とは違う姿になり公園としての使われ方も変容していくため、樹木の生長を受け入れながら、ときに間引きや植え付けなどもしながら、その時々の環境の状況に合わせて公園としての動線やゾーニングを変えていく考え方である.
利用者とともに育てていく視点も大切にしており、工事の際には子どもたちとともに植樹祭が行われた.
100年後に東京のレガシーとなる杜を実現するため、今後も杜の成長を見守っていきたい.
【グッドデザイン賞 2024、第18回キッズデザイン賞、第40回都市公園等コンクール 一般社団法人日本公園緑地協会会長賞】