築後40年以上が経過し老朽化が著しい市営団地について、敷地の高度利用、耐震改善、居住環境の向上を図るための建替事業の計画である.
配置計画としては、周辺への圧迫感の軽減に配慮し敷地周縁部は階数を抑え、敷地中央に中庭を確保することで群としての建物密度が低くなるよう計画されている. 中庭が空間的にも機能的にも団地の拠点となるよう、中庭に接するように集会所と児童センターを配置する計画とした.
集会所と児童センターは、周辺居住者も利用する公共性の高い施設であるため、中庭を中心とするランドスケープは「地域に貢献するみんなのオープンスペース」となるよう利用者層の異なる遊具や休憩施設をポケットパーク的に連続させ、それを中庭の芝生広場がつなげる計画とした.