長谷寺門前町歩くまちづくり|Landscape Design
真言宗豊山派の総本山である長谷寺は、関係寺院三千ヶ寺を有し、西国三十三所第八番札所として初瀬山に位置し、四季を通じて「花の御寺」として多くの人々の信仰を集めてきた.
この長谷寺につながる参道は初瀬街道の一部にあり、千年以上前から参拝者で賑わいを見せてきたが、幅員が狭いことと、近年の自動車交通の増加とともに、多くの交通問題が生じている.これまで、四季のお祭りでは、交通規制や整理等で柔軟に対応してきており、様々な対応策が考えられてきたが、抜本的な解決には至っていない.
また地域は高齢化と空き家化が進行しつつあり、日常的な移動手段の確保や新たなにぎわいを生み出す仕掛けづくりが急務となっている.
そのような背景のもと、桜井市・奈良県・早稲田大学が進めている「長谷寺門前町周辺地区まちづくり」の一環として、歩行者が安心して歩ける参道の実現を目指した初瀬地区の「歩くまちづくり」についての検討支援や沿道の町並み修景等に関する検討支援を行っている.
2018年の社会実験では、前年に引き続き参道の一部の交通規制と観光協会主催のジャズイベント会場を起点としたグリーンスローモビリティ(低速電動自動車)の運行を行った.
- 対象地域
- 奈良県桜井市初瀬
- 支援内容
- 交通まちづくり、景観まちづくり
※早稲田大学都市・地域研究所 招聘研究員として参加