イオンモール上尾|AGEO PARK
2020年に開業したイオンモールのリニューアルとして、メインエントランス前の駐車場の一部を広場化するプロジェクトである.
それまでキッチンカーを集めたイベントは実施していたものの、大規模な屋外イベントを実施するスペースはなく、またファミリー世代をターゲットとした集客を強化するため、イベント空間と子どもの遊び場空間の確保が主に求められた.
これらの機能に合わせ、屋外でゆったりと時間を過ごし、屋内店舗のテイクアウトが楽しめるテラス空間を広く確保した.
それにより子どもの遊びを見守るファミリー層だけでなく、日常的な利用としての休憩、リモートワークなど、様々なアクティビティが見られる場となった.
イベント空間、子どもの遊び場空間、テラス空間をゾーニングしながら緩やかにつなぐリング状の園路をパークリングと名付け、広場内の回遊性を高める役目を果たしている.
イオンモールは、これまでも地域の魅力を再発見する“ローカライズ”をテーマにした施設整備を進めていることもあり、ここでは地域の民話である「かっぱの三四郎」を楽しく学べるサインをパークリング沿いに設置し、1周することで民話が完結する仕掛けも試みている.
舗装や柵、パーゴラ、遊具、サイン、コンテナショップなど、広場内を構成する要素は全てにおいてカラーコントロールをしており、使用する地色・差し色は限定することで調和のとれた空間を生み出している.
- 竣工
- 2023-5
- 敷地面積
- 約2,000m2
- 所在地
- 埼玉県上尾市
- 内容
- 基本計画・実施設計監修
- 事業者
- イオンモール
- 施工
- 西武造園