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LANDSCAPE WORKS

やたきや

日本の美しい原風景に囲まれた、築300年と言われている古民家を再生し、来訪者に宇陀の美しい自然や食を体験していただくとともに、新たな事業として地域に活力を生み出していくことを目的としたプロジェクトである.

現在の古民家の周辺植生は、一見すると緑豊かで問題がないように見えるが、「古民家」が「民家」だった頃の環境とは大きく異なっている.「民家」だった頃は、里山と呼ばれる人の生活と自然が均衡を保つことで生まれる半自然的な風景が拡がっていた.雑木林や田んぼなどが、その代表的なもので、人は自然から学び、敬い、恵みを享受しながら自然を維持してきた.今回の整備は、その時代の自然との関係を、今の時代にあった形で生み出そうとするものである.

日本の原風景といえる里山景観を来訪者や地域住民とともに創造していくことで、自然風土を学び、人と自然との関係を見つめ直す場としていくことができると考えた.この活動を持続可能なものとしていくため、運営者だけでなく地域全体の活動としていくことを目指した.

ランドスケープデザインとしては、素晴らしい環境のポテンシャルを引き出すよう、“風景を整える”ことに注力した.周辺整備については、注意深く地形や方角、植生の違いに目を凝らし、それぞれの環境に適した場のあり方を提案した.谷筋からの心地よい風が吹き抜ける「めぐみの庭」、収益や寄付金により森を再生する「まなびの森」、針葉樹の木々に囲まれ、ひんやりとした空気が流れる「めいそうの森」、360°パノラマで里山の風景を楽しむことができる「ほしの丘」など、ここにしかない特別な体験ができる場づくりを目指した.

施工は地域の職人により行われ、庭などで使われている石材も全て地域で使われていたものを再利用している.周辺整備の一部は、クラウドファンディングにより集められた資金が使われているが、多くの地域住民からの支援が寄せられた.このように、地域資源を、地域の人材、地域の素材、地域の支援により再構成し事業化することで地域内の経済循環を生み出し、次なるプロジェクトに繋げていく可能性を信じていきたい.

竣工
2022年8月
所在地
奈良県宇陀市
対象面積
約9,000㎡
内容
基本設計・実施設計・監理
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