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LANDSCAPE WORKS

小諸蒸留所

ウィスキーの蒸留とビジターセンターなどによる蒸留所棟とウィスキーを熟成させる貯蔵庫からなる建築群のランドスケープデザインである.

蒸留所棟はビジターセンターがあることから多くの人が来訪する施設となる一方で、貯蔵庫は一部の関係者を除いては人が立ち入ることがない施設となる. また、ウィスキーの熟成は周辺環境により味が決まるため貯蔵庫には断熱材もなく、床も土の仕上げが求められていた.

敷地は浅間山の中腹の標高900m前後にあり、900m以下は市街化されているエリアが多いことから、都市的環境と自然的環境の境界に位置していることが特徴のひとつであった.

そのためランドスケープデザインは、2つの異なる環境の境界であることや対極の建築プログラムに合わせた. 蒸留所敷地はUrban Gardenをコンセプトとして、小諸八重紅枝垂を中心とした来訪者が楽しめる庭園的要素を重視し、貯蔵庫敷地はNative Forestをコンセプトとして、コナラやクヌギ等のこの地域に本来あった落葉広葉樹を中心に土着の風土を熟成させることを目指した.

貯蔵庫敷地は大きく造成する必要があったが、約20mあるクヌギを一部保全することで、貯蔵庫と周辺環境とのボリューム的な調和を図り、また貯蔵庫からは美しい小諸の山並みを望むためのフレームとしての機能を果たしている.

竣工
2023-04
敷地
約3,800m2(蒸留所)、約6,900㎡(貯蔵庫)
所在地
長野県小諸市
内容
基本設計・実施設計・監理
事業者
軽井沢蒸留酒製造
建築
SOGO建築設計
施工
竹花組、箕輪緑化
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